映画『戦国自衛隊』がテレビと映画でリメイクされたことについて、ほえました。子どもの頃、初めてこの映画を見たときから思っていた設定についての疑問を、自分なりに整理したものです。ある前提(状況)の中に身を置いた時、どのように世界の見え方が変わり、生き方が変わるのか。非常に興味深い視点だと思ったのですが・・・。
社会学者の橋詰大三郎さんが、「宗教とは、行動において、それ以上の根拠をもたない前提を置くことである」と定義しておられますから、実はこの視点、宗教的にも非常に興味深いものだと思うのです。「死んだら終わりだ」とか、「世の中、弱肉強食だ」「所詮、世の中金だよね」という前提を仮設するよりも、「すべての生きとし生けるものは、阿弥陀如来から願いをかけられている」「この人生は、浄土へ往き、生れる人生である」という前提を仮設するほうが(これを「仮設」というと、怒られるのかもしれませんが)、人生に対して深く豊かに、向き合えるのではないかと思うのです。
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