2014(平成26)年9月 

 PTA特集第六弾です。うちの中学校の運動会には、会長挨拶が二回あります。ひとつは、一番最後の会長挨拶。もうひとつは、お昼前。部活動行進の際の、体育後援会長としての挨拶です。そのうちの、後援会長としての挨拶を掲載します。





 

 先日、毎日新聞の一面に、「日本の中学校の先生は、世界の先生の中で一番労働時間が長く、事務処理に追われ、しかも自分への評価が低い」という記事が載っていました。
 それはそうでしょう。いろんなところからクレームをつけられ、馬鹿にされ、「あの書類を出せ」「あの研修に行け」とトップダウンで指示が来る。自己評価が高くなるはずもありません。
 しかも、休みの日にはクラブがあります。少ない手当で、自分のプライベートの時間を割き、休みを削る。それでも、一生懸命される先生が、たくさんおられます。どうして、そんなことができるのでしょう。何を楽しみに、励みにしておられるのでしょう。

 それは…、生徒のみなさんの成長する姿です。成長する姿を楽しみに、励みに、世界の先生の中でも一番長い労働時間をこなしておられるのです。
 これは本当に有り難く、本当にしあわせなことだと思います。自分の成長を喜んでくれる人がいる。見守ってくれる人に囲まれている。これほど、有り難く、しあわせなことはないはずなのですが、それをどれだけ自覚しているでしょうか。

 クラブ活動に取り組むにあたって、そんなことを心の隅に、ぜひ置いて欲しいと思うことです。■