蓮舫大臣が次世代スーパーコンピューター事業の仕分け時に言われた「1位でなくてはならないんですか。2位じゃダメなんですか。」発言に、驚かれた方々は多かったことでしょう。科学技術には特許の問題があるようで2位ではダメだという意見も聞きますから、状況によるのでしょうが、「何につけても、やっぱり1位」と安易に考えている僕にとっては、価値観がひっくり返されるほどの衝撃的な言葉でした。そういえば、哲学者の鶴見俊輔さんが「一番病」の話をされています。この病気に罹ると「とにかく一番になりたい」と思うことで、評価する先生が喜ぶ答えを求め、顔色ばかりを覗い始めるそうです。すると、先生が変わっても新しい先生の喜ぶ答えをうまく察するから、軍国主義の先生にも、平和主義の先生にも、同じように百点がとれてしまう。一番をとりたいだけだから「本当に尊いこと(本尊)は何なのか」なんてどうでもいいわけです。そしてこの病気の本当の怖さとは、その矛盾に全く気がつかないことだと、鶴見さんは言われます。「一番でなくてはならない」ことで、見失うこともあるんですね。考えて見ると、僕には一番ほどの野望は持てませんが、ソコソコ、ソレナリには認めてもらいたいと、結局その場で一番声が大きい人、その場で一番力が強い人の顔色を覗いながら生きているような気がします。鶴見さん。これって「ソコソコ病」に罹っているということですか?本尊を見失う生き方とは、恐ろしいものです。今年もよろしくお願いします。