2014.9.19


 
NHK山口放送『情報維新!やまぐち』
極楽寺からの生中継、無事?終了!




 9月17日午後6時10分より、NHK山口放送の『情報維新!やまぐち』で、極楽寺からの生中継がありました。


 


 来年の大河ドラマ『花燃ゆ』にちなんだ特集の第一回目が、なんと極楽寺。前住職に活躍してもらおうと、住職はゆったりした気持ちでいたのですが、結局出演する羽目になってしまいました。
 テレビ出演は本当に緊張しましたが、何より生中継というのがもっと緊張を煽ります。何度もリハーサルをするのですが、時間オーバーにならないか、言うべきことが飛ばないか、ドキドキの中での撮影でした。




    

           大勢のスタッフが               コーラスのリハーサル


   

          前住職のリハーサル              リハでは噛み噛みでした

   
 
 丹リポーターと、地元ほっちゃテレビ小林アナ       何度も、リハをします


   

    撮影を見に来た、綿野のおばちゃん         緊張でテンパっている住職


 

 でも、自分の姿って見れません。恥ずかしくて。こんな恥ずかしい姿をさらしながら、図々しく生活をしているのですね。
 善導大師が「仏法は鏡のようなものである」といわれてますが、まさに自分の生き方を見つめさせていただく鏡がなくては、みっともない生き方を垂れ流していても気づかないことを、改めて教えられました。




 
 
 さて、今回は『花燃ゆ』関連だけではなく、極楽寺を中心に活動している「ホワンシィ・コーラス」の特集もありました。


        


 NHK山口放送の石川ディレクターが、このホームページを見てくださって、そこからコーラスの活動紹介、そして出演につながったのでした。
 オープニングからエンディングまで出てもらったことで、温かで楽しい雰囲気の中、番組がすすみました。石川さん、ナイスチョイス!です。本当に良かった。緊張して顔がこわばった私たちだけでは、こんな雰囲気にはならなかったことでしょう。何より、コーラスの皆さんが喜んで下さったことが、うれしくて。





 

オープニングの撮影風景



 

番組内で、歌も披露しました。






 しかし、生放送って大変ですね。何日も前から手配して、準備して。当日も、17名のスタッフが5時間も前から入って、リハーサルを繰り返して。レポーターの丹さんも、気配りをされながら、うまくこちらの言葉を引き出されるなど、さすがプロフェッショナルだと感心しました。おまけに、ゴミのチェックを含めた後かたずけをして、帰ってからは反省会があるそうです。これからは、軽い気持ちで番組を見るのはやめようと、深く思ったことでした。

 最近つくづく思うのですが、文句を言うのは簡単ですが、やるのは大変ですよね。けなしたり、壊したりするのは楽ですが、創ったり、積み重ねるのはしんどいことです。今の時代は、IT技術の進歩によって、自分の思いを軽く発信できるようになったと共に、創る人の思いをも軽く扱い、浅い考えのまま批評をする人も多くなりました。
 思想家で武道家の内田樹先生は、こう言われています。

「新しいものを創造するというのは、/固有名のタグのついた「現物」を人々の目の前に差し出して、その視線にさらし、評価の下るのを持つということです。/創造する者は、匿名性にも忘却にも逃げられない。/創造の怖さというのは、/自分が作り出したものが、そこにあって、自分がどの程度の人間であるかをまるごと示してしまう。
 だから、全能感を求める人はものを創ることを嫌います。創造すると、自分がどの程度の人間であるかがあからさまに暴露されてしまうからです。だから、/自分に「力がある」ことを誇示したがるものは、何も「作品」を示さず、他人の創り出したものに無慈悲な批評を下してゆく生き方を選ぶようになります。自分の正味の実力に自信がない人間ほど攻撃的になり、その批評は残忍なものになるのはそのせいです。」(『呪いの時代』内田樹)

 確かに、製作者がより良いものを創り出すことに努め、目の肥えた視聴者の指摘により作品のクオリティが高まっていくことは大切なことですが、創り手の悪戦苦闘を軽々しく扱うことは、傲慢なことだと身をもって感じました。






 


 様々なところからの反響もあり、私自身はとても恥ずかしい思いをしているのですが、ご門徒の皆さん、地域の皆さんが喜んでくれたのが、一番です。NHK山口放送の皆さん、本当にありがとうございました。
 しかし、私の出番、もう少し何とかならなかったものかと、未だ失意の中にいる住職でありました。■






最後に、みんなで記念撮影