西本願寺で発行される『本願寺新報』に、極楽寺や清風記念館で開催中の、『楫取素彦と妻・寿
展』がとりあげられました。
「なぜ、西本願寺が?」と思われる方もあるでしょうが、楫取寿さんは「妙好人」と讃えられた篤信の念仏者だったのです。
妙好人とは、浄土真宗の在俗の篤信者への尊称です。妙好人を最初にとりあげた知識人は、世界的な禅の研究者鈴木大拙であり、また民俗学者の柳宗悦も『妙好人因幡の源左』を発表し、一般的に知られるようになりました。
藤秀璻師(元広島文理大学講師)は著書『純情の人々』で、鎌倉時代からの妙好人65名を選び出し讃嘆していますが、その中に西行法師、良寛上人、庄松同行等の人々と肩をならべて、寿さんが取り上げられています。
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