2023.12.20


梵鐘の撞木

予備の木を、切ってきてくださいました!







「梵鐘の撞木(しゅもく)」とは、鐘を撞く木のことです。撞木に使われる木は色々ありますが、皮を剥いたシュロの木の幹が使われていることが多いようです。シュロの木の幹は真っ直ぐな繊維が集まった構造をしていて、適度に重く柔らかく、よく通る綺麗な音が鳴るからだとか。
 そういえば、お寺の境内にシュロの木が植えられているのは、撞木に使うためだと聞いたことがあります。極楽寺でも、シュロの木を使っています。

 








今の撞木は2009年の住職継職法要の際にかけかえられましたが、長年本堂の床下で保存・乾燥されていたものでした。実はその時、「いずれは予備の木を用意しなければいけないなぁ」と考えてはいたのですが、すっかり失念しておりました。
 ところが今回、「予備用に」と野波瀬の田中征二さんと岩本国久さんが、自主的に切ってきてくださったのです。感謝、感謝です。ついでに、本堂の床下に保管までしてくださいました。本当に、有難うございます! これで、安心できました。