二、極楽寺は、四百年昔にはすでに野波瀬にあった



極楽寺は創建当時、東関(上東方)にあったと言われるが、その詳しい位置はわからない。過去帳によると、古い門徒は東関を中心に広い範囲に分布しているので、1380年頃から念仏一教を弘めてゆくうちに寺基が整い、いつの頃からか野波瀬へ寺を定めたと思われる。

 1833(天保4)年の極楽寺願書によると、第6代住職正真(1643(寛永20)年寂)が、当地室生で大照院(毛利秀就公)にお目見えしたというから、今から約四百年昔には、すでに野波瀬に建立されていたのである。■




  

四百年昔とはいきませんが、
昭和40年代の野波瀬の風景です。

撮影:江本富夫

     
  















三、寺号・木仏安置認許から三百年