三、寺号・木仏安置認許から三百年



第九代住職哲玄(1736年寂)の時、1711(正徳元)年5月18日付で本願寺寂如上人から、ご本尊の木仏安置と寺号「極楽寺」の公称を免許された。また、宗祖、聖徳太子、七高僧の御絵像、そして本願寺前住教興院良如上人の御影を下付されている。この年の三月に本願寺で宗祖450回大遠忌が厳修されているので、これに先立って真宗寺院の形式に従った本堂が再建されたようである。また、これより約二十年前の1689(元禄2)年頃以降の過去帳記録がほぼ整っていることから、元禄時代に一般の生活が安定し、寺と門徒の関係がより緊密となり、本堂再建、木仏安置、寺号公称の申請になったのであろう。■


  

 




 


「野波瀬村 極楽寺 哲玄」(9代住職)と書いてある。
仏師は「康雲」。







文政3年下付の御絵伝の箱書





四、天保元年に現本堂再建