2026(令和8)年6月



❏ つらい、しんどい、苦しい…。体調のことではありません。勝てないカープにです。特に四月は、あまりにも酷い貧打に、全国のカープファンが心を痛めた一ケ月でした。雨で試合が中止になると、ホッとしたくらい。そんな私に、坊守から「なら、観なきゃ良いのに」という言葉が。しかし、そうもいきません。理由は二つ。一つは、全試合が観れるようになったから。昔は「今日は、放送ないから」と割り切れましたが、今や…。それで、ついつい観てしまう。快適・便利であるが故に、そして愛深き故に、苦が追いかけてきます。❏ もう一つの理由は、後ろめたさです。カープは2016~18年にセリーグ三連覇を果たしましたが、あの時の私は、後ろめたさを抱えながら喜んでいました。なぜなら、長く続いた暗黒時代のカープを、私は見捨ててしまったからです。福岡に転勤になった年にダイエーホークスが初優勝したことで、「セリーグはカープ、パはホークス」などと言い訳を口にしつつ、強いホークスの応援にドームへと通い、弱いカープから目を背けていました。ところが、強くなった途端、「長年応援し続けてきた」「ようやく、陽の目を見れた」と胸を張る。そんな自分に、後ろめたさを感じていたのです。❏ 「野球の応援くらいで、そこまで考えなくても」と言われるかもしれません。でも、既にカープは私の人生の一部。ならば、状況が悪くなると見捨て、良くなると近づくのは、「恥ずべし、傷むべし」の態度でしょう。それに、苦しみをくぐり抜けてこそ、本当の喜びに出会うことができるのでは、などと思ったりして。❏ とはいえ家族は、負けた時の落胆ぶりに「体調に影響を及ぼすのでは」と心配しています。確かに何事も、行き過ぎ、偏りすぎは良くありません。ほどほどにせねばと思いつつ、今日も一喜一憂しています。(住職) 





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