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考えてみればここ数年、ある一定の国々に対して攻撃的な発言をする番組が増えました。それも影響しているのでしょうか。今年の日韓関係は、戦後最悪となりました。この問題については私も色んな思いがあって、ここではとても書ききれないのですが、一つはっきりしたのは「戦争の傷跡は、七十年以上経っても大きな影響を残すものだ」ということ。そして年月や条約だけで、後片付けできるものではないのだという事実です。戦争というのは本当に恐ろしいものなのですね。長年にわたり対立を、そして憎しみや悲しみを生み続けるのですから。
ところが五月には、そんな恐ろしい戦争を、安易に煽る発言をした若い国会議員がいました。結局、勇ましく威勢のいい言葉を使う人は、後片付けのことなど考えてはいないのです。後片付けは、コツコツと地道にするもの。そうして友好関係を築いてこられた人たちの取組みを、声の大きな人が壊すのは、どこの国も一緒のような気がします。
また、仮想敵国を作り攻撃的な発言をすることで、国民の不満のはけ口を作り、支持率を上げようとする政治家は、今やどこの国でも見られるようになりました(世界一の大国の大統領ですら・・・)。ヘイト(憎悪)をまき散らし対立を煽ることが生み出すのは、憎しみの連鎖だけ。それは、はるか昔から仏教が指摘してきたことです。そして、その連鎖はやがて渦となり、すべてを飲み込んでいくことは、歴史が証明しています。
しかし、そんな声がテレビで垂れ流されているのも、事実なのです。平成から令和に元号が変っても、ラグビーワールドカップで盛り上がりノーサイドの精神が讃えられても、一方では殺伐とした言葉が飛び交っていることは変わりません。
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