2018(平成30)年3月


 

❏私と次男は、お笑いが大好き。中でも『アメトーーク』は、とても楽しみにしている番組のひとつです。ある共通の趣味や特徴をもった芸人を集めてトークする人気番組ですが、ここ最近で、特に印象的だったのが「定時制高校芸人」の回でした。様々な理由で定時制高校に通っていた芸人さんたちが、年上の同級生とのちょっと変わった学園生活や、切なすぎる文化祭などのエピソードを語るのが、切なくて、おかしくて、そして温かくて。❏その中で、一人の若手芸人さんが紹介してくれた話が、とても心に残りました。彼はよく、クラスメイトのヤンキーにいじめられていたそうです。その日も絡まれていたところ、同じくクラスメイトの金さんという80歳のおばあさんが「いじめたらあかん」と立ちはだかってくれました。ヤンキーは、金さんにも「なんや、クソばばあ」と絡んでいきます。どうなることかと思った時、金さんは突然ヤンキーを抱きしめて言ったそうです。「ここに敵はおらん!」するとヤンキーは、突然ボロボロと涙をこぼしはじめ、その場は見事に丸く収まったというのです。心温まる良い話で、感動してしまいました。❏これは、おばあさんにしかできないことだと思います。私のような50過ぎのおっさんが、ヤンキーを抱きしめても、「気持ち悪っ!」とはねのけられるのがオチ。おばあさんのチカラって、凄いんですよ。❏近頃は、お年寄りに元気がないように思います。しかし、お年寄りにしかできないことがあるのです。何より、殺伐とした今の時代だからこそ、ほっこりさせてくださるお年寄りの雰囲気は、若い人たちの支えとなりえます。これはお年寄りとの接点の多い住職だからこそ、断言できること。もっともっと、アピールせねばと思っている今日この頃です。■
 




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