2020（令和2）年4月
❏ 新型コロナウィルスの影響が、まさかここまで世界的な規模で広がるとは、正直思いませんでした。過剰な反応はいけませんが、楽観的な行動にも気をつけなくてはなりません。冷静に対応するということは、本当に難しい…。❏便利さを追い求め、短時間で広範囲に人や物が動くことが可能になった現代社会の裏には、感染の拡大するスピードが高まるリスクもありました。同時に、インターネットやＳＮＳの普及で、デマ情報の拡大するスピードも高まっています。「トイレットペーパーが品薄になる」という偽情報が流れた際にも、デマへの感染はあっという間に広がり、長門市のお店からもトイレットペーパーが消えました。不安な気持ちはわかりますが、せめて大量の買い占めだけは慎みたいものです。❏トイレットペーパー騒動では、あるドラッグストアの店員さんが「コロナより人間が怖い」とＳＮＳに書き込んだことが話題になりました。「今まで優しかった人々が、殺気立って、とにかくイライラをぶつけてくる。人が鬼に見える。正直ノイローゼ気味だ」と。鬼のような言動に走ったのは、「今まで優しかった」普通の人々でした。つまり私たちも恐怖や不安に感染すると、そんな行動をするかもしれないということです。❏誰もが、不安を抱えています。しかし、不安に飲み込まれてはいけません。冷静に対応するのはとても難しいことですが、そんな中でも自分ができることを精一杯するしかありません。どんなに気をつけても、罹ってしまうこともあります。だからこそ、丁寧に地に足をつけて一日一日を生きていくしかないのです。❏新型コロナウィルスの脅威は、ウィルス感染だけではないのでしょう。不安や恐怖、不信感に感染することもまた、大きな脅威だと思います。気をつけたいものです。■
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