2023(令和5)年8月


 

❏ 本文でも申し上げましたが、私が『極楽寺だより』に文章を書き始めて、今号で20年目に突入します。よくもまぁ、続いたものだと我ながら感心していますが、これも皆さまの支えがあってのこと。「いつも読んでます」と声をかけてくださる方、「今回は、難しかった」と意見をくださる方、わざわざ葉書に感想を書いて送ってくださる方がおられたからこそ、それを励みに続けられました。自分を待っていてくれる人がいる。その思いに応えようとする時、人は思いもよらない力を発揮することができる。そのことを、身を持って知らされています。❏ しかしこのところ、文章がどんどん長くなっているのが頭痛のタネです。もっと短く、簡潔にしたいのですが、私の力ではなかなか…。文芸批評家の加藤典洋さんは「簡単なことばとは何だろうか」ということについて「それは寄り道をしないでまっすぐに語られたことばである。どこかで最短距離がたどられている。どこかで糸がぴんと張っている。だからその糸電話を通じて小さな声も聞こえてくる」と言われています。簡潔な言葉でありながら、そこに深みと響きが感じられる。そんな言葉で文章が書けたらいいなぁと、日々試行錯誤しているのですが。より良いものができるよう、精一杯歩んでいきたいと思います。どうぞこれからも、お付き合いください。❏ しかし、信じられませんね。大健闘です。前半戦が終って、カープが首位に肉薄しているのです! 新井監督のもと選手たちが生き生きとプレーしている姿を見て、もう大満足。優勝しなくても、後半失速しても、これだけ頑張ってくれたら、文句は言いません。久しく「強いリーダー」が求められてきましたが、リーダーに振り回され、現場が混乱したり、過酷な労働環境になってしまう話を、至る所で聞くようにもなりました(「車を売るなら~」の会社も、そうみたいですね)。ところが新井監督は、周囲の人々のパフォーマンスを引き出し高めていくという、ひと味違うリーダー像を示してくれました。これは、来年以降も楽しみです!■





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