2019(令和元)年6月


 

❏ 三隅地区の聖跡巡拝団で、大阪に行ってきました!実は、大阪は本願寺の門前町が始まりなのです。❏1496(明応5)年に本願寺第八代蓮如上人が、今の大阪城付近に坊舎を建てられました。蓮如上人は、寂さびとしていた本願寺を全国的なものにされた方で、多くの人びとに慕われていました。上人の元には多くの門徒が集まり、寺内町を形成したことが大阪発展の礎となったのです。❏ その後、本願寺が大阪へ移転します。石山本願寺と呼ばれ、町は益々栄えたのですが、そこに織田信長が攻め込んできました。十一年にもわたる石山合戦の後、本願寺は和歌山へ退去することになります。この跡地に豊臣秀吉が建てたのが大阪城なのです。その後本願寺は、貝塚を経て大阪・天満に移り、秀吉に寄進された現在の京都の地に移ります。ちなみに、天満の本願寺があった地には、現在、桜の通り抜けで有名な造幣局が建てられています。皆さん、テレビで大阪城や造幣局の桜の通り抜けを見たら、「ここには昔、本願寺があったんだ」と思い出してくださいね。❏ 巡拝団では、なんばグランド花月で吉本新喜劇も見ました。元々、落語や講談はお寺のお説教から生まれたものですから、大阪が笑いの本場なのも、もしかすると本願寺の影響があるのかもしれません。❏ 今回の旅行は、参加者が少なく寂しかったのですが、温かく、盛り上がった旅行になりました。近頃は、融通が効き、割安の個人旅行が中心ですが、色んな人と出遇い、支え合いながら、助け合いながら旅するのも、楽しいものです。二年に一度の巡拝団、ぜひご参加ください。■
 








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