四、天保元年に現本堂再建


現在の本堂は、1830(天保元)年に再建され、約百八十年護持されている。時の住職は第14代類教(55歳)。実子なきため、早くから14代法嗣として迎えていた従兄弟の恵jは40歳すぎ。二人が大事業に当たり、完成を機会に継職したようだ。本堂再建に先立ち境内地の整地が行われ、後の山を掘って埋め出し、現在の石垣が築かれた。石工は野波瀬の石屋新三郎で仲々の名人と言われ、この石材は門徒の人が総出で幸島付近の海中から引き上げ集めてきた。■


  

  

風格のある、珍しい寺紋





天保元年建立の本堂
(1980年撮影)





     五、本堂落成から三十数年かけて整備